大津市いじめ自殺から6年:父親が会見

 滋賀県大津市立中学校2年だった男子生徒がいじめを苦にして自殺した事件から6年目にあたる10月11日、生徒の父親が大津市役所で記者会見し、心境を訴えた。

 生徒は2011年10月11日に自殺した。自殺した生徒に対し、同級生3人がいじめをおこなっていたとして問題になった。また当時の大津市教委が事件を隠蔽するような対応を取っていたことが翌2012年7月に大きく報じられ、社会問題ともなり、いじめ防止対策推進法成立のきっかけともなった。

 元同級生とその保護者への民事訴訟は継続中となっている。

 父親は、生徒自殺後の6年間にも相次いだいじめ自殺事件にも触れ、事件が風化することを懸念するとした。また「いじめが命を奪いかねない危険な行為だという認識を持たない首長や教育関係者も存在する」などと一部の首長や教育関係者の姿勢にも疑念を示し、どの自治体でも手厚い対策をおこなうよう国の支援を要望すると訴えた。

 いじめ防止対策推進法については、成立は画期的といえる部分もある一方、実際の運用については教育委員会の事件隠蔽に悪用される恐れのある部分もあるといわれる。いじめについては重大な人権侵害であり、子どもの命・生活にも大きくかかわるものである。いじめそのものの根絶は困難かもしれないが、早期発見・早期対応によって被害を極力なくしていくことが重要である。教育関係者の構えは重要ではないか。

(参考)
◎いじめ対策法「風化を懸念」=父が会見、中2自殺6年-大津(時事通信 2017/10/11)
◎「子ども置き去り保身、今も」 滋賀いじめ自殺中2遺族が会見(京都新聞 2017/10/11)
◎滋賀)大津中2いじめ自殺から6年、父親が会見(朝日新聞 2017/10/12)