沖縄戦「集団自決」教科書問題10年目の節目で集会:沖縄

 2006年度高校教科書検定(2007年3月結果公表)では、沖縄戦の「集団自決」(強制集団死)をめぐる日本史教科書での記述について、「日本軍の強制・関与」を示す記述に検定意見が付いて削除・修正させられた事件が問題になり、沖縄県の住民や教育関係者などから厳しい批判が起きた。2007年9月29日には沖縄県で、教科書検定内容の撤回を求める県民大集会も開かれた。

 県民大集会から10年目にあたる2017年9月29日、あらためて教科書問題を振り返る集会が沖縄県浦添市で開かれた。

 この教科書問題は10年たったが、当時の検定意見は撤回されていない。中学校社会科歴史教科書にも当時の検定意見の内容が波及する形になり、中学校・高校教科書ともに、軍の命令を直接示す記述を記載できない状況が続いている。その一方で、表現を工夫しながら、行間から軍による命令・強制を浮かび上がらせようとしている教科書もいくつかある。

 この日に開かれた集会では、「集団自決」で生き残った人や、学徒動員で従軍看護婦に動員された人が、自らの沖縄戦の経験を話した。

 教科書記述を後退させることは不適切である。この問題は10年越しの問題となっているが、解決まで粘り強く取り組む必要がある。

(参考)
◎「軍の強制」記述復活を決意 県民大会から10年、今なお続く教科書問題(沖縄タイムス 2017/9/30)