開新高校空手部事件、暴行罪では再び不起訴に:熊本

 熊本県の私立開新高校空手部で2007年7月、顧問教諭が生徒の体調不良を放置して練習を強要し暴力も加えた事件について、暴行容疑での熊本検察審査会の不起訴不当議決を受けて再捜査していた熊本地検は6月23日、証拠不十分として再び不起訴処分にしました。


 この事件では被害生徒は練習中に脳しんとうを発症しました。顧問教諭は状況を把握しながら直後から走り込みをおこなわせました。翌日体調不良を訴えて病院受診を訴えた生徒に対し、教諭は受診を妨害して練習に参加するよう強要し、平手打ちなどの暴行も加えました。生徒はそのやりとりの最中に倒れましたが、数十分放置され、たまたま通りかかった別の教員が異変に気づいて病院に搬送されたということです。生徒は重体となり、重い障害が残って特別支援学校へ転校しました。
 教諭は業務上過失傷害容疑では罰金の略式命令が下っていますが、暴行容疑については不起訴になり、検察審査会が2010年5月に不起訴不当を議決していました。
 暴行の目撃証言などもあり、重大な結果も招いているのに、なぜ不起訴なのでしょうか。教師の暴力や不法行為に対しては司法も対応が甘い傾向があります。また悪しき傾向が現れた形です。