柔道事故「事前指導が十分でなかった」調査報告書:栃木・大田原市

 栃木県大田原市立中学校1年の男子生徒が柔道部の練習中に頭部を強打し一時意識不明になった事故で、市教委が設置した事故調査委員会は9月19日、「技能差が大きい生徒が大外刈りをかけるのは危険。事前指導が十分ではなかった」とする調査結果をまとめた。

 事故は2016年8月に発生した。当時1年生の男子生徒が3年生の部員と「乱取り」の練習中、大外刈りをかけられて頭部を強打し、くも膜下出血で一時意識不明の重体になり、2ヶ月の入院加療を余儀なくされた。

 生徒は4月に柔道を始めたばかりだった。報告書では8月の時点で大外刈りの技をかけるのは危険と指摘し、十分に指導すべきだったと指摘した。その上で再発防止策として、初心者に大外刈りをかけることは避ける、講義形式の指導を取り入れる、軽微な負傷例も原因を検証するなどの策を挙げた。

 一方で生徒の両親はいじめを指摘したというが、報告書では「相手の生徒との間では、いじめは確認できなかった」と結論づけた。

 いじめの有無についてははっきりしない。その一方で、柔道の指導については安全策が徹底されなければならないといえる。

(参考)
◎「事前指導、十分でなかった」 柔道部員事故で調査報告書 栃木(産経新聞 2017/9/20)