柔道部でのいじめで提訴:北海道

 「北海道の私立旭川大学高校の柔道部員だった当時、上級生部員からいじめを受けて重傷を負い、転校を余儀なくされた」などとして、元部員の男性(17)が6月21日、加害者2人と学校・顧問教諭を相手取り、治療費など計約666万円の損害賠償を求めて札幌地裁に提訴しました。

 報道によると、男性は2008年に同校に入学し、柔道部に入部しました。しかし上級生2人から目を付けられていじめに遭い、2008年5月には「練習」に見せかけた暴行を受けて左ひじなどに重傷を負いました。その後もいじめが続いて心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症し、2008年12月には転校を余儀なくされたとしています。
 加害者の部員2人は、傷害容疑などで書類送検されたといいます。
 学校側はけがについて「練習中の事故」以上のことは説明しなかったといいます。また顧問教諭については週3~4日前後しか練習に立ち会わなかったとして「いじめ防止策を怠った」としています。
 柔道部での「練習」を装った暴力・リンチ事件がまた発覚したことになります。いじめ事件・柔道事故(事件性の高いものですが)の両方の意味でも、きわめて悪質だといえます。裁判の中で事実関係が徹底的に解明され、被害者の主張が認められることを願います。
(参考)
◎裁判:「柔道部で暴行受け傷害」 旭川大高元部員が賠償求め提訴(毎日新聞 2010/6/22)
◎「部活のいじめでけが、転校」 生徒が旭大高教師ら提訴(北海道新聞 2010/6/22)