実教出版高校日本史教科書、5年ぶりに4校で採択:東京都教委

 東京都教育委員会は8月24日の教育委員会会議で、2018年度の都立高校などの教科書採択をおこなった。

 高校日本史科目の教科書に関して、実教出版の「高校日本史B」の採択希望が4校からあがり、学校希望を追認する形で採択を決めた。この教科書が採択されるのは5年ぶりとなる。

 実教出版の2012年~13年度改訂版高校日本史教科書では、国旗国歌法について「一部では強制の動きがある」とした記述があった。この記述を複数の自治体や右派政治家が敵視し、2013年以降学校側の採択希望申請を拒否する・希望を出させないよう圧力をかける・右派政治家が採択拒否を求めて要請するなどの動きが広がっていた。

 東京都でも実教出版教科書排除の動きが激しくおこなわれ、各学校に対して排除の通知を繰り返し出すなどしていた。東京都では排除通知の圧力で、採択希望申請そのものが出なくなっていた。

 しかし2016年の改訂で、都教委などが敵視していた記述がなくなった。採択希望が出てそのまま追認されたのは、この変化によるものとみられる。

 教科書の内容に行政からの圧力がかけられ、教科書会社も改訂版では自主的に当該記述を削除する形にもなったという経過でもある。

(参考)
◎都教委 日本史教科書を内容改訂受け5年ぶりに採択(NHKニュース 2017/8/24)

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