「体罰」で罰金刑の教諭、被害生徒も出場する国体のコーチに内定:愛媛

 勤務校の陸上部顧問だった当時、指導中に生徒に暴力を加えケガをさせたとして、傷害罪で罰金50万円の略式命令を受けた愛媛県立高校の男性教諭(現在は愛媛県教委付)が、2017年9月開幕のえひめ国体の陸上競技のコーチに内定していたことがわかった。

 国体には「体罰」・暴力の被害生徒も、陸上競技選手として出場予定となっている。

 当該教諭は2016年7月、当時勤務していた新居浜市の県立高校で、陸上部員の生徒に暴行を加え、打撲や外傷後ストレス障害などのケガを負わせた。教諭は2017年3月に傷害罪で罰金50万円の略式命令を受けた。愛媛県教委は教諭を戒告処分にしている。

 愛媛陸上競技協会は「体罰」事件の情報をつかんでいたものの、他に技術的な指導をできる人が見当たらないとして、被害生徒と極力接しない条件で、この教諭にコーチ就任を要請した。

 一方で教諭のコーチ就任を知った被害生徒の保護者は、陸上競技協会に抗議したものの、協会側は「決定事項」と発言した。

 朝日新聞によると、愛媛県教委の担当者は「難しい問題。生徒には現顧問が帯同すると聞いている。ケアをお願いしたい」などと話したという。

 陸上協会も陸上競技の成績至上主義で、暴行被害を受けた生徒のことは意に介さないと受け取れる態度で、また愛媛県教委も他人事のような発言、どういうことなのかと疑問に思わざるを得ない。

(参考)
◎愛媛)体罰加えた教諭、国体コーチ内定 被害生徒も出場(朝日新聞 2017/8/22)

スポンサードリンク