学校のおかしな「ルール」を考える:朝日新聞が特集記事

 朝日新聞2017年8月21日付が『「地毛証明書」「無言給食」 学校のルールを考える』という内容の記事を掲載している。

 学校に通っていたころ、ちょっと変わったルールや活動がありませんでしたか。「教育のため」と言われると否定しづらいけれど、なんだかモヤモヤが残るものも&&。「地毛証明書」について報じた5月の記事をきっか&

 学校でのルールや決まりには、根拠がよくわからないようなものもある。そういったルールについて、読者からの声と一緒に考えていこうという記事である。

 記事では「地毛証明書」など例示している。

 生まれつき髪の毛の色が茶色っぽい生徒に対して「地毛証明書」を提出させる学校があることについては、2017年3月に匿名のツイッターで発信されてネットニュースサイトでも取り上げられるなど反響が広がり、同年5月に朝日新聞も「証明書を提出させる東京都立高校がある」とする記事を出したという経緯がある。

生まれつき髪が茶色い生徒に「地毛証明」?
 インターネットニュースサイト「J-CASTニュース」が、「高校入学前の「地毛証明書」ってアリ? 「狂ってる」「生徒守るため」反応二分」とす...
都立高校の6割で「地毛証明書」提出求める
 東京都立高校の約6割で、生まれつき髪の毛が茶色い生徒に「地毛証明書」を提出させていることがわかった。  『朝日新聞』(web版)20...

 朝日新聞ではこの問題について、読者からの反響が大きく、そのうちの多くは批判的意見だったと紹介している。

 記事では、頭髪指導は人権侵害とする意見が紹介されている。

 その一方で、人権侵害だということを前提にしながらも「社会が学校に対してこのような指導を求めている現状もある」として、地毛証明書の是非以前のところで、そのような行為を求める社会のあり方から議論すべきではないかとする高校教師の意見も紹介している。

 この問題については、頭髪の色にあれこれいうこと自体が人権侵害であることは、疑う余地はない。その一方で記事でも紹介されているように、社会が学校にこのような指導を求める傾向があるという点についても検討しなければならない。

 もっとも、それを口実に学校側が何もしない・漠然と前例を踏襲することを正当化するようなことはあってはならない。

 地毛証明書だけに限らないことだが、学校のおかしな「ルール」については、漠然と前例を踏襲することで、苦しめられる児童生徒を新たに生み出すことにもつながってしまう。学校関係者としても、一人の人間として自主的に判断する風潮を作っていくことも求められている。