高校日本史、明成社教科書を11校で採択・うち新規採択1校:愛媛県

 愛媛県教育委員会は8月10日、県立高校・中等教育学校後期課程の2018年度教科書採択をおこなった。

 高校日本史教科書について、明成社「最新日本史」の採択希望が11校あり、いずれも採択が承認された。2017年度以前からの継続採択10校に加えて、1校で新規の採択希望があった。

 明成社の教科書は、日本会議関係者が執筆に携わったものとなっている。いわば、日本会議関係者が背景にいる「日本教育再生機構」関係の執筆陣が手がけた育鵬社中学校教科書や、育鵬社執筆陣がかつて所属していたがのちに分裂した「新しい歴史教科書をつくる会」の自由社版(育鵬社系と「つくる会」旧主流派系の分裂前は扶桑社版)中学校教科書の「高校日本史版」だともいえる。

 高校日本史での明成社教科書の問題は、中学校の育鵬社などの教科書のように大きく取り上げられることは少ない。その一方で、愛媛県では採択数が増えていることにもなる。

 愛媛県では教育の保守反動的な傾向がひときわ目立っている。

 2015年の中学校教科書採択でも、愛媛県ではいくつかの採択地区で育鵬社教科書が採択されている。また2017年夏におこなわれる小学校道徳教科書採択についても、採択結果については当方にはまだ情報が入っていないものの、教育出版の採択に警戒を要する地域のひとつともなっている。

 また教科書だけでなく、高校生の政治活動について、学校への届出を義務化する校則をすべての県立高校で決めたという、全国に例を見ないような特異な措置をとった県でもある。

 高校日本史で明成社教科書採択が増えているのも、こういう風潮と軌を一にしているのだろうか。

(参考)
◎県教委承認 県立高歴史教科書採択 明成社 新たに小田高(愛媛新聞 2017/8/11)