「いじめ受け不登校、学校対応も不適切」と提訴:三重県

 三重県立高校でいじめを受け不登校になったが、学校は適切に対応しなかったとして、高校3年の女子生徒と両親が三重県を相手取り、約170万円の損害賠償を求める訴訟を津地裁に起こしていたことが、8月10日までにわかった。

 女子生徒は高校1年だった2015年、同じ部活動に所属していた複数の生徒から、悪口や無視などのいじめを受けて登校できなくなった。家族側は学校に対応を求めたが「いじめではない」として取り合わなかったとしている。

 2年進級後の2016年には「登校していないのにどうして進級できたのか」などとするSNSでの中傷を受けたという。3年になった現在も登校できない状態になっている。生徒はいじめが原因の心的外傷後ストレス障害と診断された。

 家族側は三重県警に被害届を出した。ツイッターに生徒を中傷する内容を投稿したとして、同級生の女子生徒1人が侮辱容疑で書類送致されたが、津家裁は当該生徒を保護処分に付さないとした。

 学校側は、SNSへの書き込みについては重大ないじめとして県教委に報告をおこなったものの、それ以外のいじめ案件については「調査中」としている。

 生徒が不登校状態になり、いじめを受けたと訴えている、心的な症状も発症しているとなると、ていねいな調査と対応が必要なのではないか。不登校直後に学校側が「いじめではない」と取り合わなかったとする保護者の訴え通りだとすれば、重大な対応のミスであり、不要にこじらせたのではないかという気がしてならない。

(参考)
◎三重県立高でSNSいじめ 女子生徒が県を提訴(中日新聞 2017/8/10)