虐待相談の対応件数:過去最多に

 全国の児童相談所で相談を受け付けて対応した処理件数が、2005年度に3万4451件(速報値)に達し、過去最多を更新したことが、厚生労働省のまとめで分かりました。


 児童相談所での相談受付件数自体は微減していますが、市町村でも虐待相談を受け付けるようになったことから、市町村受付分も含めた全体の相談数は大幅に増加しているとみられます。
 相談数の拡大については、虐待のおそれがあるとみられる際にも通告義務が発生したことなどが背景にあるとみられます。
 単純に虐待件数そのものが増加しているというよりは、「これまで明るみに出なかったケースも明るみに出るようになったため、結果的に統計数字の上では増加している」といった方が、より実態を反映しているという気がします。
 虐待を未然に防ぐような社会環境の確立が、前提条件として重要です。ただ、虐待が発生してしまった場合に被害を最小限に食い止め、児童を救うためにも、対応体制のさらなる充実などが求められます。