高知県南国市中3自殺、再調査指導求めて文科省に要請へ

 高知県南国市立中学校3年の男子生徒が2015年に自殺した問題に関連して、遺族が「市の調査委員会の調査結果が不十分」として、市の第三者委員会の解散と再調査を指導するよう求めて、8月4日にも文科省に要請することになった。

 この自殺事件では、市が第三者委員会を設置して調査した。2年時までに他の生徒から蹴られるなど3件のいじめを認定したものの、3年に進級してからはその生徒と別のクラスにしたことなどでいじめが確認できなかったなどとし、自殺の原因は「他人と関わるのが苦手な性格・成績低下など、複数の要因による」と結論づけられた。

 一方で遺族側は、3年進級後にもいじめをうかがわせる状況や証言もあったのに十分に調査していない、第三者委員会に教育長が出席しているのは当事者側の人間が出席していることになる、第三者委員会の議事録がなく遺族側が審議過程を知ることができないなどとして、調査結果は信頼できない、再調査を要望するとしている。

 以前に南国市に同様の趣旨の要望をおこなっているが、市は2016年7月までに再調査を拒否する方針を決めている。

南国市中学生自殺、再調査行わない方針決める:高知
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 これでは、遺族側が不満を持っても当然といえるのではないか。いじめ事件に関する第三者委員会の調査では、この事案だけではなく多くの事案で、調査に公正中立を欠くのではないかなどと疑問が持たれる例もみられる。この件についても、再調査など適切な対応が必要なのではないか。

(参考)
◎長男自殺の遺族 再調査指導を文科省に要請へ(NHKニュース 2017/8/4)