夏休みの「宿題代行業者」:「スポニチ」が業者に実態を取材

 小中学生の夏休みの宿題を代行する「宿題代行業者」なるものの存在は、ここ10年ほどでマスコミなどにもしばしば取り上げられ、問題になってきた。

 「スポーツニッポン」2017年7月31日付『【イマドキの仕事人】宿題代行業“難問”引き受け、親も助ける』が、ある宿題代行業者へ取材をおこなった記事を出している。

 業者の代表者は記事では実名顔出しで取材に応じている。この業者は大学1年だった5年前、高校時代の同級生と一緒に宿題代行業を立ち上げ、大学卒業後の現在は小説家を目指してのライター業の傍らで宿題代行業を手がけている。

 この業者では、作文や絵画、算数・数学、英語、自由研究などを、担当者ごとに手分けして担当しているという。ひと夏で小学校1年から高校3年まで約150件の依頼を請け負っている。児童・生徒・保護者からの依頼の動機は「受験勉強に集中したい」「子どもの学力が高く親の手に負えない」「親と作る料理のレシピを考えて」などが紹介されている。

 価格は、小学生の問題集の解答は1問100円、絵画・ポスターは1枚1万5000円、作文や感想文は400字で3000円などとなっているという。

 取材に応じた業者は自分たちの活動の正当性を訴えている。しかし宿題代行業者の存在自体が、宿題の意義を根本から否定するものであり、学校教育にとっては妨害にしかならない。

 受験勉強に集中したいという理由で学校の宿題をないがしろにしたりするなど、本末転倒でしかない。また自由研究などを宿題代行業者に丸投げするのも、宿題の意味を根本から否定することになる。

 宿題代行業者を「詐欺的」と厳しく批判する見解もあるが、まさに詐欺同然と批判されてもやむを得ない存在ではないか。法的に取り締まれないからといっても、何をしてもいいというわけではない。必要なモラルが求められる。