小中学校「夏休み短縮」への賛否・衝撃:静岡県吉田町

 静岡県吉田町は、教職員の多忙化の解消や、学習指導要領で必要な年間授業時数が増加したことに伴う授業時間の捻出のため、1日あたりの授業時間を減らして教員が事務作業など必要な業務に充てる時間を捻出する代わりに夏休みを短縮する取り組みをおこなっている。

 2008年頃までは全国的平均レベルの約40日の夏休みがあったが、この10年間で徐々に減らされ、2017年度には小学校で23日~24日・中学校で29日となっている。2018年度にはこれまでの取り組みを拡充し、夏休みをお盆前後の16日間にまで短縮する計画となっている。

 吉田町での夏休み短縮の問題については、以前から複数のメディアが取り上げているが、朝日新聞2017年7月27日付『「夏休み16日間に短縮」の衝撃 子や保護者からは不満』でも取り上げられている。

 教職員の多忙化解消や授業時間の確保は、重要な課題であり、抜本的に進めていくことが必要なのは言うまでもない。

 その一方で、「長期休暇中にしかできないようなことができにくくなるのではないか」「特に中学校の場合、部活動の大会などが夏休みに集中しておこなわれるが、授業との兼ね合いはどうするのか」などの不安が出されている。

 また朝日新聞では、教職員団体からの声として、「授業時間が減っても部活動の時間が延びるだけで、それに伴って持ち帰り残業などが出る状況には変わりがない」「夏休み期間に設定される、教員対象の研修会、教員免許更新講習、教育団体の研究集会などへの参加が困難になる」などの意見が紹介されている。

 賛否両論はあるが、少なくともひとつの自治体だけでは解決できるものではなく、国・文科省レベルで授業内容や授業時間の精選など、抜本的な対策をとらなければどうしようもないのではないかと感じる。

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