福島県立高校吹奏楽部いじめ自殺:関係教職員を訓告などに

 福島県会津地方の県立高校で2015年、当時2年だった女子生徒が、所属していた部活動でのいじめを苦にして自殺した問題で、福島県教育庁は7月26日、いじめへの対応が不適切だったとして、関係した教職員を訓告などの処分にしたと発表した。

 当時の教頭と部活動顧問を文書訓告、学年主任でもあった当時の学級担任を口頭訓告、生徒指導主事を厳重注意とした。当時の校長は退職したため、処分対象には含めなかった。

 この事件では、所属していた吹奏楽部で、上級生がこの生徒にだけ不必要にきつく注意する、集団練習から一人だけ外すなどのいじめがあったことが指摘された。

 女子生徒は吹奏楽部での人間関係の悩みを担任教諭に伝え、担任教諭から吹奏楽部顧問へ連絡があり、顧問が関係した生徒への注意をおこなっていた。しかしその一方で、いじめ問題は校内の職員会議でも議題にあがりながら、集団的な対応がされず、顧問教諭任せになっていたとされている。

 いじめ問題は個別に対応するのではなく、学校関係者が情報を共有しながら、組織的集団的に対応していくべきだといえる。関係した教職員個人への処分内容はともかくとして、今後いじめ問題が起きた場合にはより適切な対応を取れるようにしていくという観点から、この事件の教訓を生かしていくべきではないか。

(参考)
◎高2自殺で教頭ら処分=いじめ対応不適切-福島県教委(時事通信 2017/7/26)