横浜市立小学校で講座を開催する「マナーキッズプロジェクト」、親学などと近い関係と指摘される

 横浜市立小学校に「マナーキッズプロジェクト」なる謎のマナー教室が食い込んでいると、ネットメディアが配信している。

 Bazzapから2017年7月24日、『「日本人の礼儀正しさのDNAは残っている」横浜市の小学校に食い込む謎のマナー教室「マナーキッズプロジェクト」とは何者か?』というタイトルで配信された。

 この記事によると、「公益社団法人マナーキッズプロジェクト」なる団体が2017年度以降、横浜市の複数の小学校で19回、「マナーキッズ体幹遊び教室」を開催していることが指摘されている。

 「正しい姿勢」「お辞儀・挨拶の仕方」を指導するとしているが、この法人の設置の背景がとんでもないことになっているという指摘である。

 記事では、「マナーキッズプロジェクト」が掲げる「日本人の礼儀正しさのDNA」などの運営趣旨を指摘し、その上でその主張は「江戸しぐさ」と類似していると指摘している。

 「江戸しぐさ」は「江戸時代の生活の知恵」と自称されているものであるが、実際には江戸時代にはそのようなものは存在せず1980年代以降の創作だということが明らかにされている。しかし道徳教育の副読本に採用されるなどして物議を醸している代物である。また、横浜市で採用されている育鵬社の社会科教科書でも、現行の版では削除されたものの旧版では「江戸しぐさ」が掲載されていた。

 また親学の提唱者・高橋史朗氏が発案して開催している「親守詩全国大会」では、マナーキッズプロジェクトが親学推進協会・TOSS・日本教育文化研究所(右派系の教職員組合・全日教連附属の研究機関)などとともに運営組織として名前を連ねていることを指摘している。

 記事では、以下のようにまとめている。

横浜市の小学校に食い込み始めたマナーキッズプロジェクトが日本会議、そして親学推進協会と密接に関連する団体であることが浮かび上がってきました。「カジノか中学校給食か」が争点として浮かび上がっている横浜市長選挙ですが、こと教育に関する限り、話は日本会議や親学といった特定の思想が強く絡んでいることが見て取れます。

 横浜市では2017年7月30日投開票で横浜市長選挙が実施される。横浜市の教育では、政令市で唯一中学校給食実施率がゼロで現時点では導入計画もないことが指摘され市長選挙の争点に浮上しているほか、育鵬社の社会科教科書採択問題、中学生向け副読本の「関東大震災での朝鮮人虐殺」の記述がやり玉に挙がるなどの、児童生徒にとって好ましいものだとはいえない動きもみられる。これに加えて、マナーキッズプロジェクトなる新たなものまで浮上したことになる。

 マナーキッズプロジェクトの主張もおかしなものだし、背景にあるものもおかしなものだと考えられる。このようなものを学校現場に持ち込ませてよいのか、必要な対応を取るべきではないだろうか。