仙台・折立中学校いじめ自殺:保護者らが「体罰」教師の復帰求めて署名提出

 2017年4月に発生した仙台市立折立中学校2年の男子生徒のいじめ自殺事件に関連して、自殺した生徒に「体罰」・暴行を加えたことが発覚した教諭2人の職場復帰を求める署名が、7月19日に仙台市教委や仙台市議会に提出された。

 いじめ自殺事件の調査の中で、2人の教諭がそれぞれ、自殺した生徒を殴ったりガムテープで口をふさぐなどの行為を加えていたことが発覚した。

 仙台市青葉区の市立中学校2年の男子生徒が2017年4月に自殺し、背景にいじめが指摘されている問題に関連して、死亡した生徒が教員から「体罰」...

 仙台市教委は「体罰」事件発覚後に教諭らを自宅待機措置にし、その後市内の別の施設で勤務させているという。

 復帰を求める署名は、折立中学校の保護者有志10人が発起人となり、同中学校の保護者・卒業生や、教諭の前任校の保護者・卒業生が中心となって集められたという。同日までに4416人の署名が集められ、代表の折立中学校保護者や前任校の保護者9人から教育長に手渡された。

 署名では、当該教師について「指導熱心」「生徒に向き合っている」などと評価して、円滑な現場復帰を求めているという。

 一方で、署名の内容は、肝心の「体罰」への観点は著しく弱いのではないかと感じる。これでは、「体罰」の事実関係がうやむやにされた上、教諭を「非がないのに面倒なことに巻き込まれた被害者」と描き、さらに「自殺した生徒やその関係者に陥れられた」かのようにエスカレートして、いじめ自殺事件をもうやむやにしてしまうのではないかという危惧がある。

 このような描き方での誤った「教師擁護」で、被害者側に二次被害を与えた例は、「体罰」事件やいじめ事件ではしばしば報告されている。今回もそういうことになるのではないかと、強い危惧を感じる。

(参考)
◎仙台・いじめ自殺 「教諭2人復職を」 折立中の保護者4400人分署名提出 /宮城(毎日新聞 2017/7/20)
◎<仙台中学生自殺>保護者ら教諭の復帰求める(河北新報 2017/7/20)

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