急死した中学校教諭の公務災害認定:和歌山

 和歌山県北部の公立中学校に勤務していた中学校教諭(当時38)が1998年2月、心筋梗塞を発症して急死した問題で、公務災害が認定されたということです。〔『毎日新聞』2006/6/27


 死亡した教諭は、いわゆる「荒れた学校」に勤務して、暴力などの問題行動を起こす生徒への指導を長期にわたっておこなっていたということです。また死亡当時は3年生のクラスを担任し、進路指導もおこなっていたということです。それらの労働条件が重なり、慢性的に時間外勤務をおこなっていたということです。
 それらの状況が続き慢性的な疲労状態になり、ストレス性の十二指腸潰瘍も発症していたということです。
 一度は公務災害申請が却下されたということですが、遺族が不服を申し立てて改めて審査した結果、公務災害が認定されたということです。
 公務によって心身に過度の負担がかかったための病死と認定されたこと、すなわち過労死と認定されたことは、一つの到達点だといえるでしょう。
 ただ、教育の世界でも、過労死事件はこの事件に限らず、ほかにも時々発生していると聞いています。今後似たような悲劇を発生させないために何をしていくべきか、このことが社会全体に問われています。
 過労死を生み出さないためにも、教職員の適正配置と一人当たりの仕事量の適正化が追求されることが求められます。