森友学園問題:7月10日大阪府議会本会議で籠池氏を参考人招致

 一連の森友学園問題について、大阪府議会は7月3日の議会運営委員会で、籠池泰典前理事長を7月10日の府議会本会議に参考人招致することを決めた。

 森友学園問題では、同学園が新設を計画していた私立小学校「瑞穂の國記念小學院」の認可について、橋下徹・松井一郎の2代の知事の意向を受けたとみられる大阪府の不可解な対応も問題になっている。また府政与党の大阪維新の会の複数の関係者が、森友学園が運営する塚本幼稚園(大阪市淀川区)に好意的に接触して持ち上げていたことも確認されている。

 当初は教育常任委員会での参考人招致を構想していた。しかし大阪維新の会は、「捜査中」などとして招致に反対し、のち容認に転じたものの「籠池氏が発言して、関与したとされる人物の名前を挙げた場合、名前を挙げられた人の人権にかかわる」として非公開での開催を求めるなど、妨害と取れる行為を繰り返した。

 教育常任委員会では維新委員が多数派を占めていて、妨害をひっくり返すに至らず、招致を求める会派が過半数を占める本会議での招致要求に切り替えていた。

 籠池氏は招致に応じる意向を示しているという。

 この問題は、学園経営陣の暴走による不正という一面的な構図に矮小化されるべきではない。経営陣にも不適切行為があり、その点に関しては是正策をしっかりとった上で必要に応じて社会的責任を取るべきであることはいうまでもない。しかし政治的な力によって学園側を応援していたことが、通常なら考えられないようなことを学園経営陣ができた背景となっている。安倍首相につながる国の動きと同時に、橋下・松井の歴代知事(大阪維新の会の前・現代表)と実働部隊の複数の維新議員および大阪府の担当部署の動きも問われなければならない。

(参考)
◎大阪府議会 籠池氏の参考人招致決定 10日の臨時会で(毎日新聞 2017/7/3)
◎籠池氏を10日に参考人招致 大阪府議会が正式に決定(産経新聞 2017/7/3)