川越市立中学校いじめ・集団暴行訴訟、和解へ:埼玉

 埼玉県川越市立中学校2年だった男子生徒が2012年に同級生からいじめ・集団暴行を受け意識不明の状態が続いている事件の民事訴訟で、川越市は6月28日、和解のための関連議案を市議会に提出した。市が約1億9780万円を原告側に支払う内容だという。

 この訴訟では、一審さいたま地裁川越支部で2016年12月、学校側が注意義務を怠ったとして市の責任を認め、加害者3人と市が連帯して原告側に約1億4800万円を支払うよう命じる判決が出ていた。

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 原告側と市の双方が控訴し、東京高裁では和解協議に入っていた。川越市は、学校や教員の責任範囲についての判断を再度仰ぎたいとして争う意向を示していたが、東京高裁は「責任がないことを認めるのは難しい」と指摘していた。

 和解案では、賠償額は事実上一審と同額で、増加分は遅延損害金相当額だという。

 法的には一定の解決をみたことにはなるが、原告側の苦難は続くことになる。このような事件を再び起こさない・起こさせないような対応を検討していかなければならない。

(参考)
◎同級生の暴行で意識不明 川越いじめ訴訟、1億9700万円で和解へ(埼玉新聞 2017/6/28)
◎暴行で中2から寝たきり、約2億円で市と和解へ(読売新聞 2017/6/28)