教諭が授業中に不適切発言、LGBT児童が抗議:埼玉・蕨市

 埼玉県蕨市立小学校で5年生の授業中、授業担当の教諭が「誰だオカマは」と、LGBTを差別するとも受け取れる発言をしていたことがわかった。このクラスにはLGBTの児童が在籍していて、保護者側から学校に事実関係を伝え、教諭もこのことを把握していたという。

 発言があったのは5月12日の社会科の授業。当該教諭はこのクラスの学級担任ではないが、授業担当としてこのクラスを受け持っていた。

 教諭は教科書を児童に音読させた際、ある男子児童が声色を変えてふざけていたとして注意、その際に「ここにオカマがいるのか。誰だオカマは」などと発言したという。

 このクラスにはLGBTの児童が在籍していた。注意された児童とLGBTの児童は別人で、LGBTの児童に向けられたものではないが、LGBTの児童が保護者に相談し、保護者から学校に連絡があった。

 教諭は事実を認めた上で、「教科書を音読した児童への注意として発言したが、不用意だった」として謝罪した。翌5月13日に教頭と当該教諭がクラスに出向いて謝罪したが、当該児童は欠席していた。その後学校側と折衝し、直接の謝罪があったという。

 一方で保護者は、7月の林間学校に向けて、LGBTの児童の寝る部屋をどうするのかなど相談していた最中に起きた発言であることや、校長が直接対応していないことなどに不信感を持っているとも報じられている。

 教諭の発言が不用意であることはいうまでもないし、事後対応も不要にこじらせるような要素があったことは否めない。不適切な点はしっかりと改善した上で、必要な対応を取っていくことが重要ではないのだろうか。

(参考)
◎埼玉の小学校 LGBT在籍クラスで教諭「誰だオカマは」(毎日新聞 2017/6/20)
◎教諭差別発言 「学校全体で考えて」LGBT児童の母親(毎日新聞 2017/6/20)