部活動顧問からのいじめ・パワハラ認定し賠償命令:大阪の私立高校

 東大阪大学敬愛高校(大阪府東大阪市)に在学していた当時、所属していた空手道部で元顧問の空手指導者・山田ゆかり氏(56)からいじめ・嫌がらせ・パワハラを受けて適応障害を発症したとして、元部員の女性2人が顧問や学校法人を相手取り計約775万円の損害賠償を求めて訴えていた民事訴訟で、大阪地裁は6月13日、訴えを一部認め、顧問側に計約121万円の賠償を命じる判決を出した。

 元部員は高校3年だった2013年6月以降、顧問から「やる気がない」などと言いがかりをつけられ、練習への参加を禁止されるなどした。さらに、試合出場の際にはこの元部員だけ他の生徒や保護者から応援されないように仕向けられるなどの扱いを受けたり、退部を強要された。また志望していた大学のスポーツ推薦も拒否された。判決ではこの元部員への練習参加拒否や退部強要を不法行為と認定し、顧問に約77万円の損害賠償を命じた。推薦拒否については「裁量の範囲」と判断したものの、推薦の意思がないことを明確に示さなかったのは問題だと判断した。

 またもう一人の元部員についても、「この元部員と仲が良かった」という理由で練習参加を禁止されるなどした。もう一人の元部員への行為に対しても不法行為と認定して、顧問に約44万円の損害賠償を命じた。

 悪質ないじめ・パワハラであると言ってよい。一部とはいえども裁判で事実が認められたことはよかったが、そもそもこういうことが起きないようにしていかなければならないし、こういうことで苦しめられる人を二度と生まないようにしていかなければならない。

(参考)
◎空手道部顧問のパワハラ認め77万円賠償命令 大阪地裁(朝日新聞 2017/6/13)
◎元空手世界王者に賠償命令 高校部活でパワハラ 大阪(サンスポ 2017/6/13)