教諭の暴力でPTSD訴訟、和解見通しに:宮城・石巻市

 宮城県石巻市立小学校1年だった2008年、担任だった女性教諭から「体罰」を受けて登校できなくなりPTSDを発症したとして、被害に遭った児童(現在15歳)と保護者が石巻市に約9570万円の損害賠償を求めた訴訟で、仙台地裁で和解案がまとまる見通しになったことがわかった。

 石巻市議会での議案承認を経て、和解が正式に成立する。

 2008年4月に同校に入学した児童は、担任だった教諭から「バカ」などと暴言を受けたり、給食の牛乳パックを投げつけられるなどした。児童は2ヶ月後の2008年6月より登校できなくなり、PTSDと診断された。9年たった現在でも心身の症状は回復していないという。

 教諭は、少なくとも2006年度~08年度に、この児童を含む11人の児童に「体罰」を繰り返したことが確認されたとして、2009年3月に停職3ヶ月の懲戒処分を受け、その後依願退職したという。

 和解内容は、(1)解決金2500万円を市が保護者側に支払う。石巻市は解決金のうち約1000万円を教諭に求償する。(2)市は遺憾の意を児童・保護者に伝える。(3)再発防止策の徹底。――などが盛り込まれたという。

 「体罰」と称されても、こんなものは指導ではなく、暴力・虐待だといえる。市が一定の責任を認める意向を示し、和解成立の見通しとなったことは、ひとつの区切りではある。再発防止策を徹底していかなければならない。

(参考)
◎<体罰PTSD訴訟>市側2500万円支払い和解へ(河北新報 2017/6/9)