加計学園問題「文書は本物」文科省現役職員証言

 学校法人加計学園(岡山市)が国家戦略特区を活用して愛媛県今治市に獣医学部を新設する構想で、「官邸の最高レベルが言っている」と記された文科省の内部記録文書が見つかった問題に関連して、文科省の現役職員が6月7日までにマスコミ取材に応じ、「文書は本物。省内の十数人にメールが送られた。複数の部署で共有していた」などと証言した。

 この文書は、内閣府の藤原審議官との打ち合わせの内容を記録したものだという。

 この問題では、前川喜平・文科省前政務次官が「文書は本物」と詳細な証言をおこなったが、政府サイドは「文書は確認できない」などとする見解を続けている。

 「官邸の最高レベル」とは、言うまでもなく安倍晋三首相を指すことになる。加計学園の理事長は安倍晋三首相の長年の友人で、個人的な交友関係を利用して私的に便宜を図った疑惑も浮上している。

 獣医学部新設については、別の学校法人が長年準備を重ねて構想しながら、加計学園だけが国家戦略特区の応募条件を満たせるように基準をつけて、文科省が便宜を図ったことも指摘されている。

 加計学園問題については、森友学園問題と同様、権力者の行政私物化で、自分たちの「お気に入り」の人物に便宜を図っている構図になっている。

 森友学園問題との相違点は、森友問題での黒幕は「安倍・官邸=国政」と「大阪府・維新の会=大阪府政」の2ルートあるが、加計学園問題はもっぱら安倍・官邸案件という程度の違いでしかない。