兵庫県立高校いじめ自殺、学校が自殺との因果関係認める追加報告書

 兵庫県川西市で2012年、県立高校2年の男子生徒が自殺し、背景に同級生からの悪質ないじめがあった問題で、生徒の通っていた学校が兵庫県教育委員会に対し、自殺といじめとの因果関係を認める追加報告書を提出していたことがわかった。

 生徒は2012年9月に自殺した。同級生3人から「虫」などと不快なあだ名で呼ばれる、虫の死骸を机に置かれるなどのいじめ行為が指摘された。

 学校側はそれらの行為を認定しながら、自殺との因果関係は断定できないと結論づけていた。第三者委員会も同様の結論を出していた。

 一方で生徒の遺族が起こした民事訴訟では、いじめの認定範囲は十分ではないとはいえども、自殺といじめとの因果関係を認め、兵庫県といじめ加害者の同級生3人に計約210万円の損害賠償を命じる神戸地裁判決(2016年3月)が確定している。

 追加報告書は、判決内容を引用する形で記載されているという。学校としての独自の所見などはないとはいえども、自殺といじめとの因果関係を公式に認めたことになるのは、全体から見れば不十分かもしれないが、事件の扱いについて少しでも前に進んだことにはなるといえるだろう。

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