記者ノート:裁判は終わっても(毎日新聞)

 『毎日新聞』2010年5月29日付(東京朝刊)に『記者ノート:裁判は終わっても』と題する記事が掲載されています。


 北海道滝川市立江部乙小学校のいじめ自殺訴訟の取材にあたった記者が、和解の報に触れて遺族と連絡を取った際の雑感について触れています。
 連絡を取る際にどのように声をかけてよいのか悩んだことや、いざ連絡すると遺族の無念を痛感したことに触れられています。
 裁判は和解という形では決着しました。和解内容も、同種の訴訟と比較すれば画期的な内容でした。しかし裁判上の和解は単に「法的な係争を終結する」という意味であり、日常用語での和解のように「仲直り」の意味合いは必ずしも含みません。
 遺族の感情として、事件を防げなかったことについて「終わっていない」と感じるのも当然といえますし、終わったといえる日は来ないのかもしれません。
 この事件以後にもいじめ自殺事件や、悪質ないじめ事件はいくつも発生しています。せめて、同種事件の再発防止を図るためにも、事件の教訓を伝え生かしていくことが重要になってくるといえます。