高等森友学園保育園:5月22日大阪市会委員会で報告・質疑

 5月22日の大阪市会教育こども委員会で、高等森友学園保育園の経緯が報告され、委員から質疑がおこなわれた。

 一連の森友学園問題に関連して、系列の保育所「社会福祉法人肇國舎 高等森友学園保育園」でも、常勤保育士数が大阪市の基準を満たしていないことや、大阪市からの補助金を不適正に受給していた疑惑などが指摘されている。

 出席した市議からは、保護者から聴き取りをおこなった話として、高等森友学園保育園での行為や不適切な対応、保護者から少なくとも2014年時点で訴えがあったにもかかわらず大阪市がずさんな対応をおこなっていたことが告発された。

 保育士が不足している問題のほか、給食が仕出し弁当だったこと、離乳食対応がされていないことなどが指摘された。「保育所からもらったプリントでは、おやつがケーキの予定になっていたが、実際に出たのはゼリー。子どもががっかりしていた」という訴えもあったという。

 同園の保護者や関係者からは、好きで入園させたわけではなく大阪市の割り振りで入ることになったことから、大阪市の責任を問う声も上がっている。孫が保育所に通っているという祖母からは、「孫や息子・嫁に非があるのか」という悲痛な訴えもあったという。

 転園させるにしても、大阪市が最後まで責任を持っておこなうべき、兄弟をバラバラにしない、子どもたちの人間関係を壊さないようにおこなうべきと、強く指摘がされた。

 森友学園問題については、保育所での異常な運営状況については、経営陣の責任は当然問われるべきだし、業務停止命令の選択肢も含めて抜本的な是正策が必要になる。

 同時にこのような異常な状況について、保護者から何度も大阪市に訴えがあったにもかかわらず、適切な対策を取ってこなかった大阪市の責任も重い。大阪市は、学園側にすべての責任や非をなすりつけて逃げるような立場ではない。むしろ一緒になってこのような状況を作ってきた側ではないか。

 大阪市だけではない。幼稚園での大阪府の対応、また小学校建設計画での大阪府や国の対応も同時に問題になっている。教育勅語暗唱や「親学」と親和性が高いとみられる主張など、極右的な動きとリンクする特異な教育・保育・経営方針をとってきた学園側を、大阪市・大阪府・国がそれぞれ後押ししていたことになる。

 その行政の背景には、大阪の地方政治を牛耳っている大阪維新の会の特異な主張と、国政での安倍内閣の特異な動きがある。都合が悪くなると、学園側だけの責任に矮小化して、行政がはしごを外して逃げるようなことはあってはならない。