横浜市「原発避難いじめ」、第三者委員会の報告書の黒塗り一部解除

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で横浜市に避難した男子生徒(現在は中学生)が、転入先の横浜市立小学校で激しいいじめを受けた問題で、横浜市教育委員会は5月9日、いじめを調査した第三者委員会の報告書について、黒塗り部分を一部解除する措置をとった。

 解除された部分は、「だれが出す?」「賠償金もらっているだろ」「次のお金もよろしくな」などの、同級生がこの生徒に対して金品をたかるような発言だったという。

 報告書は2017年3月、個人情報に関する部分を黒塗りにした上で公表する措置がとられた。その一方で横浜市教育委員会は、今回黒塗りが解除された当該部分も「個人情報」として黒塗りにしていた。

 しかし、この部分は公開すべきと生徒側が指摘し、公開を申し入れていた。

 報告書では、生徒の個人名や事件の起きた学校・地域を特定しうる記述は黒塗りにしている。それらを黒塗りにするのは理解できる。しかし今回一転して開示措置となった加害児童の発言は、どこが個人情報なのか正直理解に苦しむものである。個人方法を拡大解釈して、いじめの事実を小さく描こうとしたのではないかとも受け取れるような、不審な行為である。生徒側が仮に指摘をおこなわなければ、そのままになっていたのだろうか。

(参考)
◎「賠償金あるだろ」、黒塗り解除=原発いじめ、金銭要求部分-第三者委報告書・横浜(時事通信 2017/5/9)