北九州市「体罰」自殺訴訟で和解成立

 北九州市若松区の市立青葉小学校5年生だった男子児童が担任教諭からの「体罰」を受けた直後に自殺したとして、遺族が北九州市を訴えていた訴訟で、5月21日に福岡高裁で和解が成立しました。


 北九州市が一連の事件対応について「総合的にみれば適切さを欠いた。自殺を防止できなかった」と責任を一部認める内容です。
 そのため学校災害共済金給付の要件が満たされ、独立行政法人日本スポーツ振興センターから災害共済給付金2800万円を被害者側に支払うことで和解合意に至りました。
 一方で事件を「体罰」とははっきりと認めていません。
 和解合意に達したことで、法的手続きとしては終結ということになります。和解に達したことは歓迎できます。一方で「体罰」を認めていないのは残念です。
 同時に、この事件を個別の事件として片づけるのではなく、同様の事件が発生しないように防止策をしっかりとととっていくことや、万が一同様の事件が起きてしまった場合には被害者側に立った適切な対応がおこなわれることなどが、強く望まれます。