児童虐待相談件数急増:大阪市では前年比2倍に迫る見通し

 児童虐待に関して、児童相談所への相談件数が全国的に急増しています。

 このことは各方面から指摘されていますが、『朝日新聞』2010年5月2日付『児童虐待相談が急増 09年度大阪市、倍増に迫る件数』では、大阪市の状況を中心に記事化しています。
 大阪市こども相談センター(2010年1月大阪市中央児童相談所より改組)で2009年度に受理した児童虐待の通報件数は、2010年5月時点では集計中だとはいえども、1500件を超えるのは確実だとみられ、前年比の2倍近くになる見通しだということです。
 2009年度上半期のまとめでは前年同期比約1.7倍ということでした。相談件数増加の傾向が進んでいるといえるでしょう。
 また大阪市だけではなく、全国的にも通報件数が急増しているということです。
 2009年には大阪市西淀川区の児童虐待死事件などの重大事件が相次ぎました。事件はマスコミでも大きく報じられ、それらの事件では複数の地域住民が事件の兆候に気づきながら結果的に通報できなかったという点も指摘されました。通報できなかったのは怠慢などではなく、通報先を知らなかったことなどいわば「どうしてよいかわからなかったこと」が理由としてあげられました。その点を踏まえ、社会全体の問題として早期通報ができる体制を整えていく必要性が指摘されてきました。
 通報件数の増加は、虐待に対する社会の目の変化や、発見した場合に通報しやすい体制が少しずつ整えられた結果なのでしょうか。