2018年度全国学力テストを実施

 2018年度の全国学力テストが、4月17日に実施された。全国の小学校6年と中学校3年の児童生徒約210万人が受験した。

 結果は例年よりも早め、7月にも公表するとしている。

 島根県大田市では、4月9日に震度5強を観測した地震の影響により、市立小中学校22校での実施を後日に延期した。

全国学力テストの無意味さ・有害さ

 全国学力テストは2007年度に始まり、東日本大震災の影響で中止になった2011年度を挟んで、今回が11回目の実施となる。

 しかし、テストの学校別・地域別の平均点や順位を「学力のすべて」と扱う一面的な傾向が進み、各地域・各学校では行き過ぎたテスト対策なども進んでいる。

 文科省は行き過ぎたテスト対策への対応として、2018年度実施分より都道府県別順位については正答率の小数点以下の公表をやめるとしている。

 しかし全国学力テストの自体、地域間・学校間の競争を図るという目的で導入されたものである。競争目的のテストへの批判が上がり、文科省は表向き「個別の学力状況の把握」という名目にしたが、結局は「直前には過去問や類題の演習ばかり繰り返して、通常の授業をしないケースも報告されている」など、平均点や順位向上にばかり目を向けていることになる。

 点数や順位の公表法をいくら変えても、全国学力テストに伴う「行き過ぎたテスト対策」や「平均点や順位を学力のすべて扱いする傾向」が止むことはなく、むしろ温存されているということになる。

 全国学力テストそのものをきっぱりと中止しない限り、日本の教育への悪影響が続くということになる。

 なお、国として学力課題の傾向を調査したければ、抽出調査でも十分である。悉皆調査に固執する必要はない。