水泳授業で飛び込み事故、指導教員を停職6ヶ月:東京都

 東京都教育委員会は4月16日、「体育の水泳の授業で不適切な飛び込み指導をおこない、生徒に大けがをさせた」として、都立墨田工業高校(江東区)の主幹教諭(45)を停職6ヶ月の懲戒処分にした。

事故概要

 事故は2016年7月に発生した。

 3年生の水泳の授業中、教諭は飛び込みの指導の際、水面の上約1.3メートルの場所にデッキブラシを差し出し、ブラシの上を越えて飛び込むよう指示した。その際に男子生徒1人がプールの底で頭を強打し、首の骨を折るケガを負った。

 事故当時のプールの水深は1メートルほどで、通常より浅かったという。

 東京都教育委員会は事故を受け、水泳での飛び込み指導を原則禁止にした。

危険な指導

 学校プールでの飛び込み指導については危険性が度々指摘され、重大事故も報告されている。

 通常より浅い水深で、しかもデッキブラシを差し出してそれを越えて飛び込ませるような指導は、事故を誘発するのはある意味必然的で、極めて危険な行為である。

 教育委員会がこの手の事故で、指導していた教員に停職6ヶ月の懲戒処分をしたというのは、これまで記憶にない。しかし、これくらい厳しく対応するに値する事故だと判断されたのは、一つの重要な判断ではないか。

 もっとも、教諭個人だけの責任にするのではなく、学校・教育委員会としても不適切な指導を一掃していくことが重要である。

(参考)
◎飛び込み事故で都立高の教諭停職 ブラシの柄を越えるよう指導(共同通信 2018/4/16)
◎水泳授業で生徒大けが、飛び込ませた教諭停職6か月(TBSニュース 2018/4/17)