北九州「体罰」自殺訴訟:被害児童の母親が判決目前に死去

 北九州市若松区の北九州市立青葉小学校で4年前の2006年3月16日、当時5年生だった男子児童が担任教諭から暴行を受けた直後に自殺した事件がありました。


 この事件では自殺した児童の遺族が北九州市などを相手取り民事提訴し、一審福岡地裁小倉支部では2009年10月、教諭の行為を「体罰」と認めた上で、「体罰」と自殺との因果関係を認める判決が出されました。
 しかし北九州市が控訴して福岡高裁で争われることになりました。
 この事件の被害児童の母親が、折しも事件発生から4年目にあたり被害児童の命日でもある3月16日に死去しました。母親は裁判準備の中で体調を崩し、ガンと診断されて一審判決時点で「余命数ヶ月」と宣告されていたということです。謹んで哀悼の意を表します。
 控訴審は2010年1月25日の第1回口頭弁論で即日結審しました。裁判所は和解を勧めましたが、北九州市は教諭の行為を「体罰」とは認めないという姿勢を変えなかったため和解が決裂しました。3月18日にも判決が言い渡される予定でした。判決を聞くことなく亡くなられた無念は、察するにあまりあります。
 控訴審では少しでも良い判決を願います。