「君が代」の声量調査:声の小さかった学校に指導も

 福岡県久留米市では2年前の2004年春、市内の小中学校の入学式・卒業式で、「君が代」を歌った児童・生徒の声の大きさを調査したということです。〔『しんぶん赤旗』2006/6/13


 調査は、声の大きさを「大」「中」「小」の3段階に分けておこなわれたということです。その上で「小」と回答した学校に対しては、市教委が学校に対して指導したということです。「内心の自由を踏みにじる」などと市民からの批判を受けて、翌年度以降の同様の調査は中止されました。
 久留米市教委が当時このような調査に踏み切ったことに対して、調査の直前時期に「久留米市の教育正常化を求める請願書」なる請願書が久留米市議会に出され、その請願書の中で子どもたちが「国を愛する心」を持てる環境づくりのためとして「国旗の掲揚・国歌の斉唱」が求められたからだとされています。
 愛国心は内心の問題であり、本来一人一人が自主的・自覚的に考えるべき性質のものです。外部から特定の「愛国心」を強要するような行為はなじみません。また「愛国心」を強要する勢力の考える「愛国心」とは、民主主義に反する乱暴な手法で押しつけなければ実現できないような代物なのでしょうか。
 このような調査を、決して学校現場で繰り返させてはなりません。また、教育基本法の改悪案の審議で、愛国心が改悪法案に盛り込まれていることで、万が一改悪案が成立してしまった場合にはこのようなばかげた調査が全国的に繰り返されることも危惧されます。