公立中学校教員、6割が週60時間以上勤務:文科省調査

 公立中学校教員の約6割が週60時間以上勤務し、過労死ラインに達していることがわかった。文部科学省が4月28日に発表した、公立小中学校教員の勤務実態調査(速報値)によるもの。

 前回の2006年度調査と比較し、校長・教頭・教諭とも平均勤務時間が増加している。授業時間や授業の準備に充てる時間が増加したことや、中学校では部活指導の時間が倍増していることが、長時間勤務の要因となっている。

 教職員の勤務時間増加は、学校教育をめぐる問題点が凝縮しているように見受けられる。「脱ゆとり教育」による授業時数増加、多数の事務処理、部活動指導をめぐる問題など、どれをとっても教職員にしわ寄せがきている形になっている。

 このしわ寄せは教職員の心身の健康や私生活への影響など、人間としての生活にもかかわるものでもある。また大量の業務に追われることで、一人一人の児童・生徒に向き合える時間も少なくなり、授業や生徒指導などにも余裕がなくなって、子どもにもしわ寄せがくることになる。

 教職員の人数増なども含めて、あまりにも過密化しすぎた業務を軽減する策が緊急に求められているといえる。