性的虐待教師などを民事提訴:広島県

 広島県公立小学校の元教諭・森田直樹(44)=懲戒免職・一審で有罪判決・控訴審で公判中=が教え子の児童に継続的に性的虐待をおこなっていた事件で、被害児童3人と保護者が1月26日、森田個人と広島県・三原市を相手取り計1億1550万円の損害賠償を求める民事訴訟を提訴しました。

 広島県などに対しては管理責任を問題にしているということです。
 森田は教員採用以来児童に性的虐待を繰り返したとされますが、刑事事件としては2001年~06年の10人・95件分が立件され、広島地裁で懲役30年の実刑判決が下されました。森田は犯行をおおむね認めながらも、裁判で認定された部分は一部異なるなどとして控訴しています。
 被害者のうち3人が民事提訴しました。逆に言うと、多数いる被害者のうち10人しか刑事事件として立件されず、また刑事事件の対象となった被害者10人のうち3人しか民事提訴できなかったということにもなります。
 被害者の保護者は弁護団を通じて「苦しんでいる娘たちは事件の判決があっても、心の傷を一生背負っていかなければなりません」「県や市、被告から何の謝罪もなく、被害者は泣きながらただ苦しむだけ。このまま終わらせるのでなく、(民事裁判で)3者にしっかり受け止めてほしい」などとする手紙を公表しました。
 法律の上限の判決が下ったとはいえども被害者の傷が癒えるというものではありません。しかも性的虐待が教師の立場を悪用しておこなわれたものであり、広島県などの責任も問われなければなりません。事件発覚前から森田の蛮行は噂になっていたといいますが、転勤でお茶を濁していたということです。
 被害者は事件によって傷つけられ、後遺症でもさらに苦しめられています。その一方で何の救済も受けられていません。提訴も一部被害者にとどまり、泣き寝入りを余儀なくされた被害者もいます。
 また千葉県浦安市立高洲小学校養護学級担任教諭が起こした児童への暴行・性的虐待事件、いわゆる「浦安事件」(詳細は「浦安事件支える会」様・「日本の子どもたち」様)のように、類似事件も全国的に発生しています。

 「浦安事件」でも被害者は加害者の行為が原因でPTSDを発症し、「悪化することはあっても完治は難しい」とも診断されているということです。多数いる被害者のうち刑事事件として立件されたのは2人分だけで、さらに民事提訴できたのは1家族だけでした。
 この事件では、加害者の教師が自ら作成しているとしか考えられない被害者中傷サイト(参考)が確認される、浦安市長が加害者に弁護士を紹介する、事件を報じた新聞記事に対して「人権と報道・連絡会」と称する怪しげな自称「人権団体」が「(加害者)教師への人権侵害」などと斜め上の難癖をつけて恫喝まがいの「抗議」を加えるなど、おかしなことが多数発生しています。
 当ブログも「浦安事件」の記事を書いたところ、加害者本人と思われる者と、それに加担したFC2ブログと@wiki(アットフリークス)から嫌がらせの被害を受けました。→詳細は「浦安事件・ブログ運営妨害問題」にて。

 今回の提訴では、提訴した被害者の救済という意味ではもちろん、提訴できずに泣き寝入りを余儀なくされた被害者、また類似事件で変質者教師からの性的虐待にあって苦しんでいる被害者のためにも、少しでも早く良い結果が出てほしいと願います。

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