学校選択制導入を検討、有識者らは疑問の声:横浜市立中学校

 横浜市立中学校で学校選択制の導入が検討されているということです。

 横浜市教育委員会は2009年12月、1行政区程度をモデル地域として2011年度以降の試験導入を目指し、将来的には全市に広げる構想を出しました。一方で有識者らによる学区検討委員会からは、他地域での調査を例に「地域との関係が希薄になる」「人気校と不人気校が固定化される」など疑問の声も相次いでいます。
 学校選択制については、すでに導入されている他地域では、人気校と不人気校の固定化・格差などが問題化しています。人気校とされた学校では学校過密化による教育条件の低下、不人気校とされた学校では生徒・教職員の減少による教育条件の低下などが見られます。
 また地域で進学校と見なされているような高校への進学者数が多い中学校に希望者が集中する傾向や、公共交通の便のよい学校に集中する傾向など、学校の教育実践の中身とはかけ離れた内容で選択する傾向も目立ちます。
 一度学校選択制を導入したものの、弊害が大きかったとしてその後廃止・見直しを決定している自治体も、群馬県前橋市や長崎県長崎市などいくつかあります。
 無制限な学校選択制は好ましくありません。学校選択制を設けるにしても、地理的な要因や交通上の条件で隣接校区の学校への通学の方が便利という地域について調整区域を設けるなど、限定的なものにすべきでしょう。
(参考)
横浜の学校選択制、教育格差の懸念も/神奈川(神奈川新聞 2010/1/10)

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