幼稚園死亡事故:民事訴訟和解協議へ

 新潟県長岡市の私立鵬(おおとり)幼稚園で2002年、園児が遊具のひもを首に絡ませて窒息死した事故について園側と遺族側がそれぞれ起こした民事訴訟で、2010年の年明けにも和解協議に入ることがわかりました。

 事故は2002年1月22日、当時3歳の園児が、空き缶につなげられたひもを持ち、足を空き缶の上にのせて竹馬のように歩く遊具「缶ぽっくり」のひもを首に絡ませて死亡したものです。
 園側は在園契約の債務不履行責任など一部については責任を認めていますが、遺族側の主張は過大だとして争っています。園は遺族側への慰謝料を上限4800万円と算定し、それ以上の賠償義務は存在しないことの確認を求めて提訴しました。一方で遺族側は逸失利益や慰謝料など約1億円の反訴をおこないました。
 この事件では刑事事件としては、園長と主任教諭に2009年4月、「安全対策を怠った」などとして業務上過失致死罪で執行猶予付きの有罪判決が出ましたが、園長・主任教諭とも無罪を求めて控訴しています。
 報道を読む限り過失責任の割合が問題になっているのだと思われます。しかし子どもの命が失われたという重い事実は否定できません。事実関係の究明と再発防止策を図った上で、早期の解決が求められます。
◎幼稚園児遊具で死亡 遺族と園側、和解協議へ(読売新聞 2009/12/26)