大分県立竹田高校熱中症死亡事故、顧問を停職に

 大分県立竹田高校で2009年8月に発生した剣道部員熱中症死亡事故で、大分県教育委員会は12月28日、生徒の体調不良の兆候に対して「演技だろう」として暴行を加えるなどして救護が遅れたとして、顧問の男性教諭(47)を停職6ヶ月の懲戒処分にしました。

 また当時一緒に練習を指導していた副顧問の男性教諭(42)についても、体調不調の兆候を見落としたとして停職2ヶ月の懲戒処分にしました。
 顧問教諭は事故当日、休憩や水分補給をさせないまま1時間半にわたって練習させました。顧問教諭は、ふらつくなどした生徒に対し「演技だろう」などといいながら腰を蹴るなどし、また倒れ込んだ生徒を平手打ちするなどしたということです。
 事故の発生状況については全くの論外であり、教諭らへの処分は当然でしょう。
 しかし全国的には過去に似たような事件が社会問題化しながら、指導者の間で教訓が生かされていないということも浮き彫りになっています。
 1999年に発生した兵庫県川西市立中学校ラグビー部熱中症死亡事故や、2005年に発生し兵庫県神戸市立御影中学校柔道部熱中症死亡事故でも、今回の事故と似たようなことが問題になりました。
 過去に熱中症がらみの大きな事故がありながら、教訓が共有されずに同じような事故が発生した形になっています。事故の教訓は関係者で共有し、同種事故再発防止につなげていかなければなりません。