特別支援学校の過密化:大阪府の状況から

 産経新聞(産経関西web)2009年12月19日配信記事として『施設整備、追いつかず 大阪・吹田支援学校ルポ』が掲載されています。「知的障害児の増加に伴い、大阪府では府立支援学校の大規模化が急速に進んでいる。」として、大阪府立吹田支援学校(吹田市)の現状を取材し、特別支援学校をめぐる状況を浮き彫りにさせています。

 全国的に知的障害児対象の特別支援学校への入学希望者が増加し、大阪府でも特別支援学校の過密化が進んでいます。大阪府では府立支援学校4校を近いうちに新設開校させる予定だということです。また大阪府内の政令指定都市でも、堺市が2009年度に特別支援学校を新設開校しました。
 産経新聞が今回取材した吹田支援学校では、ピロティをつぶすなどして教室に転用するなど増設を重ねましたが、これ以上の増設は物理的に不可能という状況まできています。同校は1996年に156人の生徒で開校しましたが、2009年の在籍者は299人となり、ほぼ2倍となっています。
 なお今回の『産経新聞』記事とは別に、『毎日新聞』2007年10月9日付では、大阪府立守口養護学校(現・守口支援学校)の過密な状況を記事にしています。守口支援学校の状況も吹田支援学校と似たような状況です。
 学校の過密化は教育条件の低下をもたらします。普通学校でも過密化の弊害は深刻ですが、特別支援学校でも過密化の弊害は深刻になります。産経新聞では「障害の重さや性質で、対応も一人一人変わる。人数が多ければ多いほど、教育環境は厳しくなり、トラブルも起きやすくなってしまうという。」と指摘されています。
 過密化を早急に解消するためにも、特別支援学校の新設も含めた抜本的対策が必要になってきます。