2009年度全国体力テスト結果公表

 文部科学省は12月17日、2009年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(全国体力テスト)の結果を公表しました。

 相変わらず、地域別の順位や競争にばかり目を向けるような論調が目立っています。
 全国的な傾向を知りたければ抽出調査で十分です。文部科学省は「全国体力テスト」とは別に、行政としての基礎資料を得る目的で、小学生から高齢者までを対象にした抽出調査の「体力・運動能力調査」を実施しています。
 行政としての統計資料を得る目的の調査をすでに別に実施しているのに、あえて同種の全国体力テストを全員参加形式で実施する意味はありません。結果も目新しいものはなく、いわば「想定の範囲内」です。
 また一人一人の状況把握なら学校内での体力測定で十分で、全国的な悉皆調査にする必要はありません。
 全国体力テストは結局、体育分野でも「平均値より上か下か」という狭い観点にばかりが目に行き、順位を上げるための競争に矮小化させるだけです。