草加市立中学校飛び降り強要訴訟、いじめ認めず:埼玉

 埼玉県草加市立中学校在学中に同級生からいじめを受け、校舎からの飛び降りを強要されて骨折したとして、被害生徒(現在18歳)が同級生4人とその保護者を相手取り計約5779万円の損害賠償を求めた民事訴訟で、さいたま地裁は4月26日、同級生2人に計614万円の支払いを命じる判決を出した。一方で日常的ないじめは認めなかった。

 事件は2012年4月に起きた。当時中学校2年だった被害生徒は、同級生2人から「飛ばなかったら3000円支払え」と脅され、校舎2階からの飛び降りを強要された。生徒は骨折などの重傷を負い、PTSDも発症した。

校舎から飛び降り強要、いじめと認定:埼玉・草加市
 埼玉県草加市立中学校2年の男子生徒が同級生から飛び降りを強要されて腰椎骨折などの重傷を負い、登校できない状態が続いていることが、7月20日...

 判決では、当日に金を要求した同級生2人の責任を指摘した。その一方で、飛び降り強要事件に至るまでに日常的・継続的にいじめがあったとする原告側の主張は認定しなかった。

 さらに事件当日、被害生徒が「強がって飛べると言った」として、原告側にも落ち度があると判断した。また、残る2人の責任については認定しなかった。

 実質的には、いじめ加害者側の逃げ切りといってもいいような、ひどい判決ではないか。裁判ではいじめの重大性・深刻さを軽く扱っているのではないか、加害者寄りの判決になっているのではないかと、強く疑問を感じる。

(参考)
◎飛び降り強要で骨折、同級生2人に計614万円賠償命令(朝日新聞 2017/4/26)