群馬県立高校自殺:遺族が文科省へ報告書提出

 群馬県立高校2年生だった男子生徒が2007年12月に自殺し、自殺の背景にいじめが指摘されている問題で、生徒の両親が文部科学省の「児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議」へ12月7日に報告書を送付したということです。

 生徒は2007年12月1日に自殺しました。生徒をめぐる状況について、「キモイとかウザイがとかよく言われ続けている」という作文を残していたことや、修学旅行の際に担任教諭に涙を流しながら相談をおこなっていたことなど、いじめをうかがわせるような兆候が明らかになっています。
 しかし学校や教育委員会はいじめの存在を不明と結論付けました。また家族からの人権侵犯申立を受けて実施された法務局の調査でも、人権侵犯事案の存在は不明確としました。
 生徒の両親は、家族の立場から見た学校や教育委員会の対応について触れ、「原因不明と報告されているものの中身の実態をお知らせすることで、これからの若い命を守り育てていく一助にして頂ければ」としているということです。
 いじめをうかがわせるような兆候があるにもかかわらず自殺原因を「不明」で片づけるのは、残された家族により心理的な負担を与え、また生徒や家族の名誉を傷つけることにもなります。
 同種の事件の再発を未然に防ぐ一環としても、これまでの事例を徹底的に分析して教訓を明らかにしていかなければなりません。
(参考)
◎高2男子自殺:文科省に報告書 両親が県教委の対応など記す /群馬(毎日新聞 2009/12/8)