「全国学校事故・事件を語る会」、神戸で集会開催

 学校が関係する事故や事件で子どもを失った親らでつくる「全国学校事故・事件を語る会」が、6月3日に神戸市で集会をおこなったということです。集会では、「体罰」を苦にした自殺やいじめ自殺など、学校側の過失による事件・事故で子どもを失った遺族が集まって交流したということです。
全国学校事故・事件を語る会:学校の密室化防ぎ真実を明らかに 中央区で集会 /兵庫〔『毎日新聞』神戸版2006/6/4〕


 「体罰」やいじめ・事故など、学校が関係する事件・事故が発生することも、残念ながらあります。
 「体罰」を苦にした自殺やいじめ自殺など、学校側の重大な過失で子どもの命が奪われるという事例も、全国で多く発生しています。また命を奪われるまではいかなくても、「体罰」やいじめ・学校事故などで心身に深い傷を負う子どもやその関係者も多くいます。
 しかし事件や事故が発生した際、学校側が事実を隠蔽したり、学校側にとって都合のよいようにゆがめて宣伝するということも、多く起こっています。また学校や、心ない人たちが一緒になって被害者攻撃をおこなうという事例も多く報告されています。
 これらの攻撃によって、被害者やその関係者をさらに追いつめていく2次被害も、残念ながら多く発生しているということです。
 例えば、1994年に兵庫県たつの市(当時・龍野市)で、当時小学校6年生だった男子児童が、担任教諭の「体罰」を苦にして自殺したという問題がありました。その際、「教諭の暴行の実態や経緯を明らかにしようとしない学校側、担任教諭を擁護する動きを見せたPTAら地域住民……。〔『毎日新聞』2006/6/4〕」という事態になり、被害者の遺族に2次被害が発生したということです。
 そのほかにも、学校事件での2次被害の例としては、▼福岡県の私立近畿大学附属女子高校(現・近畿大学附属福岡高校)で発生した「体罰」死事件(1995年)で、「被害者がとんでもない不良」かのような事実無根の宣伝がおこなわれ、遺族の自宅への嫌がらせが続いた。▼北海道の駒大苫小牧高校野球部長の暴力事件(2005年)で、被害を訴えた生徒や保護者に対し、嫌がらせ電話や面と向かっての心ない暴言などの嫌がらせが続いた。などといった事例があります。
 被害者に2次被害を与える、嫌がらせ加害者の心理は知るよしもありませんが(そういうことをするのが“社会正義”とでも勘違いしているのでしょうか?)、学校事件で加害者が開き直ったり周囲も加害者に加担したりなどということは、絶対にあってはいけないことです。
 もちろん、防げる学校事件は未然に防ぐべきです。その上で、学校事件での2次被害を防止する一つの策としては、「万が一事件が発生した際は、学校として事実関係を自ら積極的に明らかにしていく体制」をしっかりと確立することが重要になるといえるでしょう。