浦安事件:AERAで特集記事

 千葉県浦安市立高洲小学校養護学級担任教諭が2003年、担任クラスの複数の児童に暴行やわいせつ行為を継続的に繰り返した、いわゆる「浦安事件」。この事件について、『AERA』2009年12月7日号が『知的障害に冷たい司法-千葉県浦安市の強制わいせつ事件』を掲載しています。

 記事では事件の事実関係をたどった上で、知的障害者に対する司法の冷酷さを訴えています。ぜひご一読ください。

 事件は2003年に発生し、加害者は逮捕・起訴されました。刑事裁判では加害行為を「疑問の余地がないようにも思われる」と実質的に認定しながらも、時間と場所の特定が不十分として無罪になりました。

 被害者のうち1家族が民事訴訟に訴え、一審千葉地裁では2008年12月24日、被害者の被害訴えを認定し、千葉県と浦安市に損害賠償を命じる判決を出しました(加害者個人については、国家賠償法の規定により賠償責任を逃れた形)。しかし千葉県と浦安市が控訴し、控訴審がおこなわれています。控訴審には加害者も名を連ねています。

 これらの事実経過に対して、記事では「知的障害者への司法の無理解がある」と指摘しています。知的障害者が被害者になった事件では、被害訴えが信用されずに「被害者にもなれない」例すら多々あるということです。

 「浦安事件」では刑事裁判で加害者が「無罪」になったことについて、「日時や場所が厳密に特定されない場合でも刑事裁判で犯行を認定するケースは多くあるにもかかわらず、今回の事件では知的障害者の被害供述だから信用性を低く扱ったという偏見がある」という指摘がされています。

 また、被害体験は記憶に残りやすいこと、知的障害者の特性から一貫した話を「でっちあげる」ことは不可能に近いことなどから、証言の信用性は健常者とさして変わらないという指摘もされています。実際にこの事件でも、被害を受けたという核心的な記述にはぶれがありません。

 また記事では、被害者一家が民事訴訟に踏み切った際の苦悩にも触れられています。

 この事件は、学校教育・障害者問題の両面から、歴史に残る重大事件だといえます。

 「浦安事件」は現在、民事訴訟の控訴審で争われています。次回口頭弁論は2009年1月20日(月曜日)、午後11時30分から東京高裁822号法廷にて。お近くにお住まいの方で時間の都合の付く方は、ぜひ傍聴をお願いいたします。

 また次回の口頭弁論で結審する可能性もあるとみられています。被害者の被害訴えが少しでも多く認められる、すなわち真実が少しでも多く認められるような、公正な判決を強く願います。

(事件資料)

(当ブログ関連サイト)
浦安事件・ブログ運営妨害問題
※当ブログでも以前に事件に関する記事を5記事書いていました。しかし加害者本人もしくは関係者と思われる者から「事実無根の誹謗中傷」とする通報があった(ただし「事実無根」も「誹謗中傷」も具体的な根拠が示されず。「通報者個人にとって気に入らなかった」以外の理由に心当たりなし)として、通報を鵜呑みにしたFC2ブログが該当記事を不当に削除しました。事件資料など証拠を多数付けて「通報は嘘。措置を撤回せよ」と訴えましたが無視されたため、やむなく特設ブログの形で該当記事を再公開し、さらに不当削除の経過公表、事件に関するより詳細な資料の発掘などをおこなっています。