横浜市教科書採択区域統合に反対相次ぐ:神奈川新聞調査

 横浜市立学校では2010年度より、従来各行政区ごとの18採択区域に分かれていた教科書採択区域を全市1採択区域に統合します。このことについて、神奈川新聞ウェブサイト「カナロコ」がウェブ上でアンケートを採ったところ、採択区域統合反対の声が多く寄せられたということです。


 ウェブでは51件の意見が寄せられ、8割が採択区域統合反対でした。
 「政府見解でも示されている採択区域細分化の流れに逆行」「採択区域統合は『つくる会』教科書採択のための策動」「子どもの状況を踏まえた教科書を学校や教員が選ぶべき」など、採択区域統合には否定的な意見が相次いでいます。
 偶然なのか、採択区域統合賛成を主張する意見は、「つくる会」教科書賛成を唱える立場からのものばかりでした。
 ウェブ上の調査やサンプル数の少なさという調査上の限界はあるとはいえども、採択区域広域化やつくる会教科書押しつけなど横浜市のやり方に対して、多くの住民が危惧をもっていることがうかがえます。
 教科書は子どもの実状に沿ったものが選ばれるべきという観点からは、学校・教師単位での採択導入も含め、採択区域は細分化することが望ましいといえます。また横浜市では「つくる会」教科書は現場教員からは不人気だったにもかかわらず一部行政区で採択されるという状況になっていることから、採択区域広域化は「つくる会」策動の一環であることは疑いがないでしょう。
 少なくとも横浜市では、採択区域を元の行政区単位に戻すことが必要です。
(参考)
横浜市の教科書採択地区集約についてアンケート、「反対」相次ぐ(神奈川新聞 2009/10/31)