横浜市立奈良中学校柔道部暴行事件:加害者の元顧問教諭を不起訴

 横浜市青葉区の横浜市立奈良中学校柔道部顧問だった田中秀昌教諭(31)=2009年に横浜市立上郷中学校に異動=が、「2004年12月に、柔道部員の当時3年生の男子生徒に『練習』を装った暴行を加えて脳挫傷などの重傷や高次脳機能障害などの後遺症を負わせた」として書類送検された問題がありました。
 この問題について横浜地検は10月27日、田中を嫌疑不十分として不起訴処分にしました。

 田中は2007年7月に傷害容疑で書類送検されていました。しかし横浜地検は田中が柔道技をかけたことは認定したものの「違法性があるとまではいえない」と判断しました。生徒の家族は横浜検察審査会に不服申立をおこなう方針だということです。
 この事件は偶発的な事故ではありません。田中は日頃から、気に入らない生徒に「練習」を装ってリンチを加えていたことが発覚しています。今回の事件についても、被害生徒に柔道推薦での高校進学をすすめた田中が、この生徒が断ったのに逆恨みして仕掛けたものであることも指摘されています。
 学校で教職員が「指導」を自称して児童・生徒に加えた暴行ならば、学校の外ならば即逮捕や実刑判決でもおかしくないレベルの凶悪事件でも、加害者の教師や学校側は何の社会的責任も問われないというのは異常です。しかも事件の動機は私怨によるリンチです。
 このような教師が何の処分も受けず、何食わぬ顔をして学校現場に復帰するのは、極めて危険です。この手の教師が何事もなかったかのように現場復帰し、前歴を何も知らない生徒の前に立つことは、第二・第三の被害者を生み出すことにもつながります。
 しかも学校内で生徒への暴行やセクハラ行為などを起こす問題教師はなぜか匿名報道されたり、事件自体が報道されないことが普通となってしまっています。今回の件では書類送検当時に加害者が実名報道され、奈良中学校ウェブサイト内で公開されている「学校だより」で転勤先も判明したという経過をたどっていますが、このようなケースはまれです。
(参考)
練習中に生徒に重傷負わせた元柔道部顧問不起訴/横浜地検(神奈川新聞 2009/10/27)

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