横浜市「つくる会」教科書採択:教育委員の投票状況判明

 2009年8月の教科書採択で「新しい歴史教科書をつくる会」が関与した自由社版中学校社会科(歴史的分野)教科書が、2009年に横浜市18採択区域(行政区単位)のうち8行政区で採択されました。
 この問題について市民団体からの情報公開請求により、横浜市教育委員6人の採択時の投票の内訳が、10月20日までに判明したということです。


 教科書採択の際の投票用紙は無記名のため投票者は特定できませんが、18採択区域の投票を1枚の投票用紙に書き込む形だったため個別委員の採択区域別の投票状況がわかるということです。
 投票状況について「委員6人のうちA、B委員は18区すべてで自由社に投票。C委員は13区、D委員は9区、E委員は6区で自由社に投じていた。F委員は現在使われている教科書に投票し、自由社には1票も入れていなかった。」(神奈川新聞 2009/10/21『「つくる会」教科書採択で投票の内訳判明/横浜市』)と報じられています。
 校長や教員らでつくる教科書取扱審議会の答申では、18区すべてについて自由社教科書を推す声は最も低かったということです。しかも自由社を推す意見が出なかった金沢区・緑区でも、4委員が自由社に投票しています。
 この投票結果は、「つくる会」教科書を採択させたいという意図のもと、現場の声を無視した形になったのは明らかです。
 しかも横浜市では、次回教科書採択時より現行の各行政区ごとの18採択区域を、全市1区に統合することを決定しています。「つくる会」教科書採択策動が従来以上に強まることが危惧されます。