高等森友学園保育園、保育士配置基準で改善勧告へ

 大阪市は4月20日、森友学園系列の社会福祉法人が運営する「高等森友学園保育園」(大阪市淀川区)が保育士の配置基準を満たさない状態になっている問題について、同保育園の籠池諄子園長らから聴き取りをおこなった。

 大阪市は4月中は市から臨時に保育士を派遣しているが、4月28日を期限に引き上げるとしている。4月20日までに具体的な保育士確保策について説明するよう、園側に求めていた。

 保育士の配置基準によると、高等森友学園保育園では常勤保育士6人が必要になる。しかし2人が退職し、基準を満たさない状態が続いている。保育園側は運営を継続する意向を示したが、保育士の確保については「ハローワークに求人票を出した」「確保したい」などとはしたものの、具体的な進展はなかったという。また保育園側は、「3人で足りるのではないか」とも話したともされる。

 大阪市は4月21日にも改善勧告を出し、4月中に保育士が確保できない場合は改善命令を出す方向を明らかにしている。その後も改善されない場合は、業務停止命令を出すことも視野に入れている。

 大阪市では4月25日にも保護者説明会を開き、転園意向の有無などを確認するとしている。大阪市では、保育園所在地の淀川区や隣接区で、園児の転園受け入れ先を探す方向だという。

 高等森友学園保育園については、保育士の配置基準を満たしていない問題のほか、各種の補助金の不正疑惑、園児への虐待疑惑・保護者への不適切対応の訴えなど、数々の問題が指摘されている。このような保育所がこのまま運営を続けるというのは、難しいのではないかといえる。

 一方で、単純に廃止すればそれで終わりというわけでもない。園児の転園先の確保をしっかりとおこなうことが重要になる。またここまでの状況になったのは保育園側の経営の問題も当然のことながら大きいことになるが、同時に大阪市の行政としての対応がどうだったのかについても問われなければならない。

(参考)
◎森友学園 保育士不足で改善勧告へ 大阪市(毎日新聞 2017/4/20)
◎森友保育園、保育士確保策示さず 市「事業停止も視野」(朝日新聞 2017/4/20)

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