全国学力テスト、事前に試験問題「誤って」教える:茨城・つくば市

 4月18日実施の全国学力テストに関連して、茨城県つくば市立中学校で前日の授業中、国語の担当教員が今年度の試験問題の漢字の書き取りの設問と正解を誤って板書するミスがあったことがわかった。文部科学省が4月19日に発表した。

 発表や新聞報道によると、当該校で前日の1クラスの授業中、生徒から漢字の出題の有無についての質問があり、担当教員が漢字の書き取り問題6問を正解とともに板書したという。

 担当教員は「前年度の過去問題と誤って板書してしまった」としているという。当該校には前日までに試験問題が届き、校内で保管していた。担当教員は試験問題を事前に閲覧し、その問題を過去問題と誤認したとされている。

 発表内容をそのまま解釈すると、一見すると単なるミスに見えるのかもしれない。しかしその背景には、点数競争のために生まれた問題が含まれている。

 まず、仮に発表通りだとすれば、学校が試験問題を保管する体制が甘かったということになる。

 それ以上に重大なのが、全国学力テストはあくまでも学校間・地域間の平均点や順位競争の目的で導入されたものである。統計調査などというのは後付けであり、これらのことは導入時から指摘されてきた。

 全国学力テストに関連して、点数や平均点を上げるためだけに一面化された「対策」が毎年のように横行している。その中には、試験問題に関して、試験監督の教師が生徒の答案用紙をチェックして、誤答している生徒に合図を送るなどの行為も、しばしば報告されている。

やっぱり出たか:全国学力テストでの不正
 4月におこなわれた全国学力テストに関して、広島県三原市の小学校で、教頭がテスト受験中の児童に対して誤答に気付かせるような声かけをおこなって...

 今回の件も、そういうゆがんだ点数競争が背景にあるという気がしてならない。